なつみかん。

アニメを見て気が向いたときに聖地巡礼しています。

Key「リトルバスターズ!」

リトルバスターズ! 初回限定版
リトルバスターズ! 初回限定版

ずっと、そうして彼らと生きていたら、
僕はいつの間にか心の痛みも寂しさも忘れていた。
ただただ、楽しくて…
いつまでもこんな時間が続けばいい。
それだけを願うようになった。


概要


Keyの第6作目「リトルバスターズ!」(以下リトバス)は、幼なじみ5人組とその他愉快な仲間たちで送る高校生活。幼なじみ5人組、という設定以外はよくある学園ものです。

感想など


このストーリーを読む限り「ずっと仲の良かった幼なじみとの間に次第に亀裂が生じるが、最後はみんなで仲直り♪」という凡庸なシナリオを想像していたのですが、さすがにそんなことはなく、最後は麻枝さんらしい「Key」のシナリオでした。またはロゴに猫が使われている事から「実は鈴の正体は猫でした!」というn番煎じネタかと心配もしたのですが、それも杞憂に終わったようです。

ただ、各ヒロイン毎のシナリオは…。これまでのKey作品では

  • Kanonなら「あゆ」以外にも「舞」「真琴」
  • AIRなら「観鈴」以外にも「美凪」「SUMMER」
  • CLANNADなら「渚」以外にも「ことみ」「風子」

などメインヒロインの他にも素晴らしいシナリオがいくつかあったのですが、今作はメイン以外の印象がとても薄いです。しかも例によってそれらを全てクリアしないと麻枝さん謹製の本筋に辿り着けないので、序盤から中盤にかけてはとても長く感じます。しかも1日1日が長いので、その個別シナリオに到達するまでも異常に長く、話が一向に見えないままよく分からないバトルやミニゲーム、お使いなどを淡々とこなさなければなりません。一応「野球の試合をする」という当面の目標はありますが、これといった事件の無いまま普通の学園生活が延々と続いていきます。

例えばAIRなら「翼人伝説」、CLANNADなら「幻想世界」という非常に大きな謎が最初から提示されているのですが、リトバスではそういった仕掛けが何も無いように見えるので序盤はかなり退屈です。ただ、その「平和な高校生活」「仲間たちとの馬鹿騒ぎ」を退屈なほどにさんざん見せておいて安心した頃に…という手法は「ひぐらしのなく頃に」にも通じるものがあります。なので序盤が退屈でも構わないのですが、個別シナリオはもう少し破壊力があっても良かったのではと思ってしまいます。いろいろ制約があったのかもしれませんが。

で、本筋は斬新ではないかもしれませんが非常に良かったと思います。そこに到達するまでは「これは本当にKeyのゲームなんだろうか…」と不安になったものですが、最後はやはりKeyのシナリオでした。主人公とヒロインの関係(つまり恋愛)を最重視するのではなく、それ以上の何かを描いてこそKeyだと思うので。例えば家族の絆とか、今作だと「強さ」でしょうか。これまでの作品にもあった「一か所に留まるのではなく、どこまでも高みを目指す」という麻枝ism溢れる作品だったと思います。ただ、今回は良かったとして麻枝さんが書かない次回から大丈夫なのか心配です。個別シナリオとか見ると特に。

結論としては、最後のシナリオが素晴らしかったとしてもそこに辿り着くまでが長いのでお勧めできるのか微妙な感じです。誰にでもというわけにはいきませんが、気になる人にはお勧めです。

音楽について


あと、別売のCDに収録されているOPの“Little Busters!”、EDの“Alicemagic”、挿入歌の“遥か彼方”はとても素晴らしく、特に“遥か彼方”はクリア後に聞くと心に沁みる名曲ですが、本編のBGMがこれまでに比べるとやや弱いかなと。「夏影」「渚」のようなメインテーマもありませんし、「潮鳴り」や「Harmony With Sorrow」のような泣かせ曲もないので。まああくまでこれまでと比較して…という話なのでサントラの発売は楽しみです。

リトルバスターズ エクスタシー 通常版
リトルバスターズ エクスタシー
通常版

リトルバスターズ! マキシシングル (PC流通盤)
リトルバスターズ!
マキシシングル (PC流通盤)

関連


リトルバスターズ! TOP(Key Official HomePage)

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「ひぐらしのなく頃に祭」が失ったもの

ひぐらしのなく頃に祭(通常版)
ひぐらしのなく頃に祭(通常版)

「ひぐらしのなく頃に祭」は人気同人サウンドノベル「ひぐらしのなく頃に」のPS2移植版。グラフィックやBGMだけではなく、テキストも大幅に書き直されているようです。シナリオは原作では最終章の「祭囃し編」の代わりに「澪尽し編」(みおつくし)を収録、原作とはやや違った展開で事件が収束します。その他PS2版オリジナルの「憑落し編」(つきおとし)「盥回し編」(たらいまわし)があり、盥回し編は微妙な位置づけですが、原作プレイ済みの人も「憑落し編」「澪尽し編」のために買っても惜しくないと思います。やはりシナリオは面白い。

コンシューマ化にあたりテキストが全面的に書き直されて読みやすくなった部分もあるのですが、原作の方が良かった、分かりやすかったと思う部分もいくつか(個人的には祟殺し編や皆殺し編など)。良くいえばすっきりした、悪く言えば説明不足と言いますか。

同じことがグラフィックや音楽についても言えます。原作ではキャラ絵が微妙だという指摘は結構あり(むしろ言わない約束)、それさえ改善されれば…と思っていた人も少なくないはず。で、実際にPS2版で描き直されたグラフィックでプレイしてみると、確かに絵は綺麗になりましたが全然怖くないのです。「怖いイベントCG」もどちらかと言うとギャグにしか思えないほど。



PS2版では背景やキャラ絵が綺麗に描き直されたことによって「昭和の時代、因習に捕われた閉鎖的な寒村」というイメージが、あるいは「この先何が起こるか分からない恐怖」が半減してしまっているように感じます。絵的にはどちらかというと現代の普通の学園もの、端的に言えば「それなんてエロゲ?」という印象です。レナや魅音が豹変しても全然怖くないという感じ。

その点原作は、確かに微妙な絵ではあるのですが「とても萌えとは言い難いキャラ絵」そして「写真を加工しただけの背景」が、恐怖とか不気味さとか、実はひぐらしの世界を表現するのに必要な条件を満たしていたのではと思えます。例えばKey作品にいたる絵が不可欠なように。

そして、コンシューマ版とは言え17禁なのですからもう少し「暴力シーンやグロテスクな表現」があっても良かったかも。アニメ版でさえそういう描写は多数あったので…。

あと音楽についても、原作を知ってる人からするとdai氏の曲がないのはやや物足りないかもしれません。「You」を始めひぐらしの世界観にマッチした名曲が多かったので。ただ、PS2版最終章「澪尽し編」のテーマ曲「コンプレックス・イマージュ」は非常にカッコイイです。この曲はシングル「嘆きノ森」に収録されています。

嘆きノ森
嘆きノ森

結局、買いなのかどうか


以上のことを踏まえた上で、買いかと言われれば迷わず「買い」だと言えます。原作プレイ済みの人にとってはオリジナルのシナリオ「憑落し編」「澪尽し編」のために、またアニメから入った人には、アニメでは語られなかった重要な真相を「皆殺し編」で知るために、またひぐらしを全然知らない人には原作よりも万人向けな「ひぐらし」として自信を持ってお勧めできます。当然全キャラフルボイスなので、その辺を重視する人にも良いかと。原作を知ってる人は、設定で「既読文章もスキップ」をONにしてSTARTボタンを連打すればあっという間に終わるので、前半はスキップして綿流し以降の展開やオリジナルのシナリオを存分に楽しんでもらえると良いかと。

より万人向けになった「ひぐらしのなく頃に祭」。商業化して入手もしやすくなったので、知ってる人にも知らない人もお勧めしたい作品ではあるのですが、ハマった人は原作もプレイして頂けるとより深くひぐらしの世界に浸れると思います。

ひぐらしのなく頃に祭(通常版)
ひぐらしのなく頃に祭(通常版)

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PS2版『智代アフター ~It's a Wonderful Life~ CS Edition』



これから語るのは 遠い昔話だ。
それは今も きらきらと輝いている。


「CLANNAD」の智代シナリオアフターストーリー(PC版が発売されたのは2005年11月25日)。PC版だけでも5万本ほど売れていますが、発売の1週間後ぐらいにはぱにぽにだっしゅ!の黒板で

アフターアフターって…


と書かれるなどいろいろ物議を醸した作品ではあります。



PS2版なので当然エロは無し(「もー、だめだよ、えろいことしちゃ」©とも)。
前半はエロの代わりに智代が教師、ウェイトレスなど様々なコスプレをします。前半の主な違いはそれぐらいだと思いますが、後半(通称アフターアフター)に至る過程が加筆されており、その後半ではシナリオやビジュアルが結構増えています。PS2版は大幅加筆!という話がありましたが、加筆されてるのは意外にも主に後半部分でした。大きく話が変わったりはしないものの、よりドラマチックに、そしてラストは解釈によってはPC版とは違う結末になっているとも言えます。

PC版がかなり不満だった人は新たに買う必要はないかもしれませんが、今PC版とPS2版どちらが良いかと言われれば迷わずにPS2版をお勧めします。どちらにしてもCLANNADの智代シナリオを読んでおいた方がベターです。

「ずっと続いていく愛」は存在するのか、それを検証する過程で更なる高みへと到達していく2人。それがあまりに現実離れしていると思うか、共感して感動できるかどうかは人それぞれだと思いますが、もしその境地に辿り着く事ができれば「世界は美しく、人生はかくも素晴らしい」と感じることができるに違いありません。クリア後にはOPやEDの歌詞の意味が痛いほど良く分かるはず。

「恋愛」や「家族」だけではなく、それ以上のやや重いテーマを扱っているため万人向けとは言い難いのですが、あえてその路線を通したこの作品が個人的には結構好きです。ハマる人はハマる…と思います。

苦しくて、胸が張り裂けそうなときもあった。泣き叫んだときもあった。
そんな日々があったからこそ、今、すべてが輝いて見える。



智代アフター ~It's a Wonderful Life~ CS Edition
智代アフター ~It's a Wonderful Life~ CS Edition

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エロゲに「エロ」と「ゲーム」は必要か


(Key「智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜」)

【ファンキー通信】「美少女ゲーム」はゲームじゃない!?(livedoor ニュース)

一般的なゲームユーザーからしてみれば、キャラクターは動いてくれたほうがリアルだし、自由度が高ければ高いほど操作性も広がる。なのに、なぜ美少女ゲームのプレイヤーたちはそれを拒むのだろう?


「美少女ゲームのプレイヤーは、『リアルな感覚に近づく世界』よりも『より妄想できる世界』を求めているんです。(Ryotarohさん)


まるで「一般的なゲーマーはリアルで自由度の高いゲームを好むのに、エロゲオタは妄想できる世界に引きこもることを選んだ」とでも主張するかのような記事ですが、記事の内容といい、選んだ画像の「ひぐらし」といい、これを書いた人はエロゲの経験がほとんどないと思われます。良く知らないことに無理して首を突っ込んでるなと。

ゲームに「リアル」は必要か


よりリアルで自由度の高いゲームが求められているとしたら、それを実現できるPS3よりもWiiが注目されているのはなぜでしょうか。近年Nintendo DSに代表されるようなカジュアルゲーム(誰でも気軽に楽しめるゲーム)がヒットしているのはなぜでしょうか。

「リアルさ」が求められるゲームもあると思いますが、リアルさとゲームの楽しさにはあまり関係がないように思います。むしろ現実に限りなく近いのなら、そのゲームをわざわざする意味がないのでは。例えどんなに美麗なグラフィックでも、スタートしても何も起きず、自由度が高すぎてどこに行って何をして良いのか分からないゲームでは少なくとも一般受けはしないでしょう。ある程度制限された空間の中で、何かをすれば必ず反応が返ってくるからこそゲームは面白いのだと思います。

エロゲに「ゲーム」は必要か


多くのエロゲは「ゲーム」と言っても所々で2〜3個の選択肢があるぐらいです。選択によってシナリオが分岐したり、ゲームオーバーになったりするわけですが、ではそれ以上のゲーム性が求められているかというとそうは思えません。選択肢が100個あったりとか、中ボスが出てきて倒さないと先に進めないとかだと間違いなく「クソゲー」に認定されることでしょう。むしろ選択肢すら排除した同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」がヒットしていることからも、エロゲにとっていわゆる「ゲーム性」は重要なものではないように思えてきます。

例えばTYPE-MOONの「Fate/stay night」だと選択肢によって主人公が死ぬ/死なないと言った緊張感を味わうことはできます。また選択肢があることによって「最初は同じだけど途中から違う」ようなマルチシナリオを簡単に用意することはできます。しかし、エロゲに求められているのは選択肢による緊張感やまして「ゲーム性」などではなく、シナリオそのものではないでしょうか。エロゲで「○○って面白い?」と聞かれた場合は「シナリオが面白いかどうか」を聞かれているのでしょうし。

もちろん魅力的なキャラクター(萌え)も必要ですが、キャラ人気があってもシナリオがアレだと駄作扱いになると思われます。別にCLANNADの杏や椋の話をしているわけではありませんが、エロゲに必要なものは「シナリオ>キャラ>>>>ゲーム性」、ではないでしょうか。

エロゲに「エロ」は必要か


grevグループ - rev:エロゲの販売数によると2005年のエロゲ売上げランキングは

1Fate/hollow ataraxiaTYPE-MOON154015
2ToHeart2 XRATEDLeaf110393
3夜明け前より瑠璃色なオーガスト68599
4智代アフター It's a Wonderful LifeKey49226
5ぱすてるチャイムContinueアリスソフト41456

らしいのですが、上位にあるものはいずれもエロよりもシナリオを重視したものばかりです。ほとんどのエロゲは「シナリオが主で、エロが従」だと思いますが、例えばエロに特化したアトリエかぐやの作品がベスト5に入ることはないわけです。せいぜい2万か3万ぐらい。「エロゲにはエロも欲しいが、面白いシナリオはもっと欲しい」という感じでしょうか。特に最大手のTYPE-MOONやKeyに関してはエロがなくても良いぐらいです。邪魔だと思う人さえいるかもしれません。少なくともKeyやTYPE-MOONに「エロ」を期待する人はあまりいないような気がします。

エロゲに「エロ」と「ゲーム」は必要か


つまり一般的に「エロゲ」と言われている美少女(?)ビジュアルノベルでは、実は「エロ」も「ゲーム」もそれほど重要な要素ではないのでは…というのが結論です。もっともエロはあった方が(ry…ではなくて、確かに選択肢のない「ひぐらし」でさえゲームと感じるので「ゲーム」の定義は変わってきていると思います。まあ面白ければ何でも良いわけですが、エロゲは小説でも漫画でもアニメでも映画でもなく「エロゲ」という独自のジャンルを確立しているのは間違いありません。

「美少女ゲームはゲームじゃない、と結論付ける人もいるが、それでは面白くない。これがゲームと呼ばれるのなら、そこにあるゲーム性は何か、考えるべきだと思う」(東浩紀)


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07th expansion「ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編」



「惨劇なんてなかった。あったのは、悲劇と喜劇。」(©竜騎士07)


シリーズ最高傑作。
雛見沢村連続怪死事件、通称「オヤシロさまの祟り」最終章。

全8編のビジュアルノベル「ひぐらしのなく頃に」の完結編。第5話以降は「ひぐらしのなく頃に」として第4話までの惨劇の真相を描いており、前作「皆殺し編」で既に惨劇の裏側がほとんど明かされてしまったので最終話はエピローグ的なものになると思っていました。しかし全てが解決して惨劇の起こらない「ひぐらし」なんて味気ないな、まるでジェットコースターのようにゆっくりと上っていき、綿流しという頂点から奈落の底に一気に叩き落とされる快感こそひぐらしの醍醐味ではないか…そう思っていました。

しかし今作は前7作の全てを質、量ともに桁違いに上回る、シリーズ最高傑作と言える内容だったと思います。惨劇の起きる「綿流し」とは1年に1度のお祭りですが、そのお祭りがここまで盛り上がるとは予想できませんでした。

感想(なるべくネタバレなし)


できるだけネタバレなしで書いてみます。今作は惨劇の元凶とも言える「強固な意志」と、昭和58年6月を平穏無事に越えたいという意志との直接対決。それぞれの意志の背後に何があるのか、とりわけ「強固な意志」の背後には何があったのか…ということが数々の断片(TIPS)と共に語られます。まるでバラバラだったピースが一つの形になっていくように。これまでは語られなかった伏線が次々に回収されていくのがとてつもなく快感です。

バラバラになったカケラが一つの形になった時、惨劇を回避する方法が見えてきます。それ自体は単純なギミックでありミステリとしては面白みのないものかもしれませんが、何しろ雛見沢村で起こる最大の惨劇に挑むわけですからその過程も壮大。ここまで話を大きくするのかとさえ思いました。これまでいらない子だと思われてきたキャラクターも含め、全員が大活躍する一大エンタテイメント。「ヘタレ」「役立たず」「時報」などの不本意な称号を持つ彼らさえ美味しすぎる見せ場を次々に奪っていくのですから、ツッコミを入れる事さえ忘れただただ爆笑するしかありません。

ここまで出来過ぎだといっそ清々しい…と、終わったからこう言えますが、最後の最後まで息をつかせぬ展開でした。惨劇自体は終わるだろうけど、それはどのように回避されるのか、何人犠牲が出れば済むのか…と、緊張の糸は最後まで切れる事はありません。その結末はぜひご自身で見届けてみて下さい。

総括・「ひぐらしのなく頃に」


「ひぐらしのなく頃に」は犯人やトリックを推理するミステリではなく、そもそもどこから推理すれば良いのかを推理するメタ・ミステリと言えます。なのでこれをミステリとして語るといろんな方面から怒られそうですが、一般的にミステリの醍醐味はロジック、トリックよりも人の心理や動機を解明するところにあるのでは…と思います。散々煽っておいて「実は単なる事故でした」「実は悪意なき動物の仕業でした」というのではやや興醒めです。

「人か、祟りか、偶然か」というのはひぐらしのキャッチコピーの一つです。原作者の竜騎士07さん曰く解答は「それら全て」だそうですが、何より人の意志が明確に介在している事、しかも最終話「祭囃し編」で明確に語られたように、さまざまな人の意志が幾重にも折り重なっていること、これこそがひぐらしの面白さの本質ではないかなと思ったり。それらの人々の背景全てを知ってしまえば、惨劇なんて最初からなかった…とさえ言えます。

「惨劇なんてなかった。あったのは、悲劇と喜劇。」(©竜騎士07)


惨劇の元凶である「強固な意志」でさえ赦される立場にあるということ。それがひぐらしを通して伝えたかった原作者のメッセージなのでしょう。本人曰くそれは「ファンタジー」だそうですけど。

とにかく、


「ひぐらしのなく頃に」はビジュアル(サウンド)ノベル界に新風を吹き込んだ一大傑作と言えるでしょう。同人作品なので荒削りな部分も多々ありますが、それとかイラストを含めても絶賛に値する、素晴らしい作品だと思います。この時代に生きてこの作品に触れないのは非常にもったいない話です。できれば、尺が足りなすぎなアニメ版やまだ完結していないコミック版ではなく、原作をプレイして頂ければと。

  • 出題編「ひぐらしのなく頃に」1,575円
  • 解答編「ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編」2,100円


この2つを買えば全8シナリオを読む事ができます。ゲームではないので、攻略したり行き詰まったりする必要はありません。同じ値段で小説を何冊か買うよりも遥かに楽しめるはず…です。コミック版は入り口としてお勧めできますが、ここはやはり原作を。皆殺し編で辟易した人もぜひ。祭囃し編まで読まずしてひぐらしを語るなかれ…とも言えるでしょう(その上で賛否両論はあるでしょうけど)。同人作品なので、お求めはとらのあななどの同人ショップ(or通販)で。しつこいですがMacでもできますのでぜひ。

そんなわけで、知ってる人も知らない人にも「祭囃し編」は激しくお勧めです。しかし最終話である今作こそ、このキャッチコピーが最も良く似合うと思いました。

「惨劇に挑め。」(©竜騎士07)

そして、

「彼らには過酷な日々を。そして僕らには始まりを」。(©Key)



最後に、祭囃し編ネタバレ


  • 園崎お魎はA級のツンデレ
  • 入江の固有結界「メイドインヘブン」はあらゆる宝具を凌駕する。
  • その頭は、きっとメイドでできていた。


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ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(1)ひぐらしのなく頃に 綿流し編(1)ひぐらしのなく頃に 祟殺し編(1)
ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 2 (2)ひぐらしのなく頃に 綿流し編 2 (2)ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 2 (2)

祭囃し編・隠し要素(※本当にネタバレ)


  1. クリア後、シナリオジャンプから「カケラ紡ぎ」を選び、1度も間違わずに全てのカケラを紡ぐと…?
  2. スタッフルームの最後で右クリックすると…?

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ひぐらしのなく頃に「祭囃し編」タイトル画面予想



ひぐらしのなく頃に 製作日記(332-333)

今年の夏コミで発表される「ひぐらしのく頃に」最終話「祭囃し編」のジャケットが完成したそうです。全てが解決してすっきり(?)なイメージで、爽やかな青空を前面に押し出したとのこと。

ところで、「青空の下で両手を広げる少女」を見るとどうしても彼女を思い出してしまいます。



Key「AIR」神尾観鈴(かみお みすず)、通称みすずちん。
(画像はアニメ版「AIR」第1話より)

まあ「すっきり爽やか」と言えば青空ですし、特にパクリとかインスパイヤとは思いませんが、やはり鍵っ子としては違和感を感じるなと。これまで「レナ=という強烈なイメージがあったので。

しかし最終話ということで、解決編かと思いきや趣向を変えて感動の家族愛物語になる可能性も捨てきれません。ジャケットから想像するとタイトル画面はこんな感じになると思われます。



で、作ってから気がついたのですが、どう見ても雛見沢村に海はありません
本当にありがとうございました。_| ̄|○

ただ、祭囃し編で一応解決するとなると「○○」と「あぅあぅw」にとっては"The ○○th SUMMER"であり、「彼らには過酷な日々を。そして僕らには始まりを」でもある。どちらも夏の話ですし、接点がないとは言えない…かもしれない。

月(TYPE-MOON)(知恵先生)→鍵(Key)(ジャケ)と来たので、次は葉(Leaf)からタマ姉いいんちょを登場させてほしい。…いや、深い意味はありませんが。


AIR 1 初回限定版
AIR 1 初回限定版
AIR ベスト版
AIR ベスト版
AIR オリジナルサウンドトラック
AIR オリジナルサウンドトラック

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いろんなフォントで「ひぐらしのなく頃に」

「ひぐらしのく頃に」のロゴに使われているフォントは何?…と、ネットで検索してもなかなか出てこなくて気になっていたのですが、どうやら有澤楷書というフォントらしい※。昔はダイナフォントで販売していたみたいですが、今はリコーからしか出てないようです。

(※情報元:九州電波通 - 時事雑感 - 2005年1月

TrueTypeWorld Value Font D2
TrueTypeWorld Value Font D2

もしかしたらダイナフォントのDFP有澤楷書が年賀状などのソフトと一緒にインストールされてるかもしれないので、興味のある方は自分のパソコンの中を探してみて下さい。

で、ひぐらしは絵がアレだとしてもタイトルのロゴは秀逸だと思う。コレしかない、という感じです。「な」だけ赤文字な所も含めて。他のフォントではいかに違和感を覚えるか、いくつか例を示そうと思います。

オリジナル




これが原型。有澤楷書
縦幅240%、トラッキング400ぐらい。

月姫風




DFP金文体。あんまり惨劇って感じがしません。どちらかというと伝奇というかファンタジーのような。月姫も十分に惨劇ですが。ところで、ひぐらしの知恵留美子先生の元ネタが月姫のシエル先輩(TYPE-MOON公認)というのは有名な話ですね。どちらも「普段はいい人だがカレーの事になると理性を失う」という性格ですが、知恵先生の方が凶暴化してる気がしないでもない。

ARIA風




ARIA風。フォント名はAnastasia。サブタイトルは「その 惨劇の日に…」とか「その 素敵な注射器は…」とか。自分で作っておいて何ですが、これであの内容だったら詐欺だと思う。

某りんごストア風




Myriad + ヒラギノ角ゴW6。銀座で売ってそう、またはクリックしてすぐにBuy Nowしてしまいそうなイメージ。ひぐらしは Mac OS X でもONScripterを使えばプレイできるらしいので、りんごストアで売られていてもおかしくはないはずです。多分。

もえたん(というかエロゲ)風




元祖萌えフォントあくびん。どうせエロゲと誤解されてるなら開き直るということで。ドキドキの放課後☆であるのは間違いないし、はじめての体験♪と言っても間違いではない。いろんな意味で。キャッチコピーは

鉈…でしか伝わらない想い…』。

待ってるだけじゃ、きっと恋は始まらない。一ヶ月ちょっと先の綿流しを、好きな女の子と一緒に回ることができたら…(©ENTERBRAIN)。


…と、そんなことはどうでも良いのですが、ひぐらしのロゴの下にある"07th Expansion presents. Welcome to Hinamizawa..."のフォントがどうしても分かりません。誰か知ってる人がいたら教えてもらえないでしょうか。


(追記 6/12 2:45)
※ARIAフォントは以下で入手できるようです。(ふぃふmemoさんより)
Font details: Anastasia

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「ひぐらしのなく頃に」の敷居が高い10の理由



アニメが始まりコミックも次々に登場している「ひぐらしのく頃に」ですが、その割にはあまり盛り上がってない印象を受けます。アニメから入った自分が言うのも何ですが、知ってる人も知らない人もコレはぜひ原作をプレイしてみてほしい。以下に挙げるようにいくつか問題点はありますが、それらを踏まえてもなおプレイする価値があると思います。

キャラ絵がアレだ


これは否定し難いですが、ひぐらしは絵(ビジュアル)よりもBGMや効果音(サウンド)で雰囲気を作っているゲームです。だからビジュアルノベルではなくサウンドノベルと呼ばれているのでしょう。とにかく音楽や効果音の使い方が上手く、単なる電話のベル玄関のチャイムだけでも震え上がるほどの恐怖を感じることができます。というわけで、始めてみればキャラ絵のことは気にならなくなるはず。何よりシナリオ原作者(竜騎士07さん)自ら絵を描いてる、ということで…。

同人ゲームなので一般に流通してない


一応コンシューマ化は決定していますが、同人ゲームなので今のところ同人ゲーム屋さん(とらのあななど)でしか買えません。通販もありますが、Amazonならともかくオタクショップの通販って…と思われるかもしれません。しかし、同人ゲーであるがゆえに値段が安いという大きなメリットがあります。「ひぐらし」と「ひぐらし解」を合わせて買っても3000円4000円でおつりがくるので、軽い気持ちで始めてみても問題ない…はず

エロゲだと思われている


デフォルトでヒロイン4〜5人に囲まれている構図は「それなんてエロゲ?」以外の何者でもありませんが、ひぐらしは18禁ゲームではありません。そういった描写は一切ありませんので。そもそもこの絵でうわなにをするやめ(ry

ただ、まれに幼女が裸になることがありますが、あくまで事故であることを強調しておきたい。決してそういう趣旨のゲームではないし、そういう気分にもなり得ないはず

前半が異様に長い


事件が起こるまで、本筋が始まるまでのゆるい日常が異様に長く、本格的に話が始まる前にやる気をなくしてしまう可能性はあります。しかし終わってみればそれも惨劇への布石だった、と納得して頂けるかと。後半の急展開は前半のけだるさが嘘のような密度の濃さで、寝食を忘れてのめり込めるはず。惨劇は忘れた頃にやってきます。

そもそもアニメのクオリティが(ry


とりあえずハッピーエンドに見える罪滅し編まで描くとすると、2クールでもあれだけ駆け足になるのは仕方ないのかなと。構成はともかく作画などもどうかとは思いますが、OPの曲だけは今期No.1だと思う。詞も曲も世界観にハマり過ぎ。「雨垂れは血の雫となって頬をつたい落ちる」(©島みやえい子)とか、何度聞いてもしびれます。ただ、やはりアニメ版はかなりのダイジェスト版になってしまってるので、ひぐらしに興味を持った人はぜひ本格的な恐怖を味わえる原作に触れてもらえると幸いです。ちなみに原作の罪滅し編はハッピーエンドじゃね?と思う人はTIPSの「悪魔の脚本」を参照。

話の構造が良く分からない


とりあえずコミックでも読んでみようか、と思ったら「〜編」「〜編」とか3〜4種類あってどれから手を付けて良いのか分からない。そんな風に考えていた時期が私にもありました。で、それぞれは同じ世界で起こった全く別のシナリオです。普通のゲームなら分岐してるシナリオが別々に発表されてるのでこういう形になってます。ではどれから読んでも(始めても)良いか、と言われればやはり発表順に読む(プレイする)のがおすすめです。

「ひぐらしのなく頃に(出題編)」
鬼隠し編 → 綿流し編 → 祟殺し編 → 暇潰し編

「ひぐらしのなく頃に解(解答編)」
目明し編 → 罪滅し編 → 皆殺し編 → 祭囃し編

一つのシナリオが終わると一旦時間がリセットされて、また別の話が始まるという感じでしょうか。別の事件が起きることで、シナリオを進めるほど事件の深層に迫っていく…と言いますか。昭和58年6月に雛見沢村で何が起きたのか? 君にしか、立ち向かえない…!(©竜騎士07)

ものすごく怖いゲームだと思われている


惨劇を描いているのでもちろん怖いですが、グロいイベントCGとかは一切ないです。突然スゴイ絵が出てきてビジュアル的に驚かされる…って事はありませんので(ただし1枚だけ例外あり)。その分テキストやBGMが怖いですけど、夜中でも安心してプレイできるはずです。多分。

オタクネタが多すぎる


日常編ではオタクにしか理解できないネタを連発しており、これも一般の方に勧めにくい原因の一つになってますが…まあ本編とはあまり関係ないので軽く流して頂ければ。分かる人には大いに笑ってもらうということで。

劇中のファミレスの制服があり得ない


仕様です。しかし昭和58年でなくてもあの制服はスゴイ。現実にはほぼ不可能ですけど。

10個目の理由がない


くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ(©○音)
それより突っ込むべきは「今さら10の理由か!」という所ではないかと。


とにかくハマります! ひぐらしのサントラを毎日のように聞き続けるぐらいひぐらし漬けになってしまうほど。世の中ダ・ヴィンチ・コードとハリー・ポッター一色ですが、とにかくひぐらしは面白い。じゃあやってみようかな、と思った人は「ひぐらしのなく頃に」「ひぐらしのなく頃に 解 祭囃し編」をお買い求め下さい。この2つで今発表されてる8つのシナリオが全てプレイできます。



と言うか、少し前まで公式サイトでシナリオ1話分まるまるダウンロードできたのですが、今はなぜか403に…。_| ̄|○ オヤシロさまの祟りだろうか(※)。

(※追記:復活したようです↓)

ひぐらしのなく頃に祭(限定版)
ひぐらしのなく頃に祭(限定版)

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Key「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」

planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ 通常版
planetarian~ちいさなほしのゆめ~ 通常版

「プラネタリウムはいかがでしょう?」

「どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき」

「満天の星々が、みなさまをお待ちしています」


近未来。細菌兵器による世界大戦でほとんどの人間が死滅した地球。
廃墟と化した街、とある建物の中で男は一体のロボットに出会う。
それは少女の形をしたプラネタリウム解説員。深々と頭を下げて彼女は言った。

「ようこそ、花菱デパート本店屋上プラネタリウム館へ」


「AIR」のSUMMER編や「CLANNAD」のことみシナリオでその実力を示す涼元悠一氏の企画・シナリオによる、選択肢のないビジュアルノベル。誰もいなくなった街で、今もお客が来ると信じて疑わないプラネタリウム解説員ロボット「ほしのゆめみ」。そんな少しこわれたロボットのために、「屑屋」の男は動かなくなった投影機の修理を始める。でも本当にこわれているのは、ロボットなのか、自分なのか、あるいは…。

2〜3時間で終わる内容なのでこれ以上あらすじは書けませんが、さすが「Key」だなと思いました。CGも音楽も素晴らしいの一言。泣けると言うほどではありませんが、心にしみるいい物語です。ロボットであるがゆえの切なさを描くSF叙情詩、とでも言いますか。

プラネタリウムは星空を再現する機械ですが、同時に人々の星への想いや宇宙への憧憬などを映し、伝える機械でもあります。人類が抱いた星空への夢や憧れは、例え地球が滅んでしまったとしても永遠に残り続ける…というのもテーマの一つかも。パッケージ版の初回特典である小説には本編の物語を補完する後日談が収録されていますが、エピローグで「永遠への願い、あるいは無限への祈り」を描いている点はAIRに似ているかもしれない。無限の象徴はAIRの場合は空や海であり、planetarianは星空や宇宙。その辺、ライターが違っても「Key」なのかなと思いました。涼元さんはもういませんが。_| ̄|○

というかこの初回特典の小説は新書サイズで250ページ近くあり、質も量も十分なのになぜ出版されてないのか、書籍として流通させないのかと思ってしまいます。普通に1000円ぐらいの価値はあるはず。確かに本編やってないとあまり意味ないかもですが、初回特典だけという扱いは余りに不憫です…。


(バーコードやISBNがないのが本当に不思議)

そしてサントラも欲しい。曲数は少ないけど「プラネタリウム」という本編の内容に合った幻想的な音楽がとても美しく、サントラ出さないのがもったいなく思えてなりません。仕方がないのでnwaを変換してwavからAACにしましたけど、例によってエンドレスリピートで聞いてます。非常にイイ。

原画は「イリヤの空、UFOの夏」などで有名な駒都えーじ氏。決して「ぱんつはいてない」でぐぐらないように。あとロゴなどに使われてるフォントは「みかちゃん」ですね。

涼元さんやまごめさんやその他CG担当の方々など、麻枝氏や折戸氏以外のKeyスタッフも偉大だと改めて感じさせられる作品でした。2〜3時間で終わり値段も3000円とお手頃なので、軽い気持ちでサクッとプレイしてみてはいかがでしょうか。DL版は1000円ですが、やはり声付きは違います。可能であれば小説付きの初回版をぜひ入手して頂きたいのですが…もう難しいか。7月頃にPS2版の発売が決定しているので、それを待つのも良いかも。

しかし「ゆめみ」はKeyにはなかなかいないドジっ娘キャラで、そういう意味でも涼元さんはKeyに必要な人材ではないかと。「うぐぅ」「にはは」だけではそろそろ限界ではないか、と思わなくもない。

planetarian(プラネタリアン)~ちいさなほしのゆめ~ 特典 書き下ろし小説(新書版240ページ)付き
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07th expansion「ひぐらしのなく頃に解(目明し編〜皆殺し編)」



とある寒村で毎年起こる連続猟奇殺人事件を描く「ひぐらしのく頃に」解答編。第5話〜第7話を収録。あとは今年の夏コミで発表される予定の第8話「祭囃し編」を残すのみで、これまでの事件の真相のほとんどが語られています。

ひぐらし出題編である第4話までは、事件が起こるまでの平穏な日常シーンがやたら長くて何度も挫折しそうになりましたが「ひぐらし解」は解答編だけあって、そんな日常すら愛おしくなってしまうほど。出題編と違って一気に読む事ができました。そして、ひぐらしとその鳴き声が「儚いもの=束の間の幸せの象徴」である事を思い知らされた次第です。

目明し編、罪滅し編はそれぞれ○○と○○が狂気に至る過程を描いていますが、こういう身近に潜む狂気が一番怖い。反転衝動(©奈須きのこ)と言いますか。見知らぬ誰かが錯乱して起こした事件ではなく、正義のために確信を持って行われる犯罪。常識人であるがゆえに不正が許せず、結果としてあらゆる手段を正当化してしまう。そこに至るまでの過程も恐ろしいし、犯行そのものも震え上がるほど恐ろしい。猟奇事件ですから。この作品はイベントCGがなくてある意味良かったと思います。そういうシーンをリアルに描写されたらとても夜中にできないので。テキストだけでも十分痛々しいし、音楽や効果音も上手く使われてて恐怖を倍増させてますが…。

そして皆殺し編(第7話)では一連の事件の真相が語られますが、突然話のスケールが大きくなって面食らった人もいるかも。鬼隠し編から一気にプレイした人間としては「こういう世界観なんだ」と素直に受け入れる事ができましたけど。まあ昭和58年ならありえなくもない…かもしれない。本来は十分に悩み考え抜くことがひぐらしの醍醐味であって解答編はオマケなのかもしれませんが、完全解答編である皆殺し編が最も面白かったと思います。と言うかこのシナリオだけは徹夜して一気に読みました。前半だけでも十分お腹いっぱいになったのに、後半綿流し以降の展開はもう…。これは下手すると実写映画化の可能性もあるのでは?と思わせるほど。

あと残された謎は「昭和58年6月を惨劇を迎えずに越えるには?」これだけでしょうか。個人的には「なぜ人はこんなにもヒロインの黒化(ヤンデレ)に魅せられてしまうのか」というのも大きな謎です。最終話、祭囃し編がハッピーエンドで終わることを期待しつつ夏コミを待ちたいと思います。

ところで、ひぐらしってミステリとかホラーとかサスペンスとか思われがちですが、罪滅し編(と皆殺し編の前半)が燃えゲーだったとは嬉しい誤算でした。罪滅し編クライマックスで脳内に「エミヤ」※が流れた人は少なくないはず。多分。

(※TYPE-MOON「Fate/stay night」で主人公属性が炸裂する時のBGM)

Fateと言えば、ひぐらしでは圭一や監督などの男性キャラに固有結界が発動することがありますが、

ポリゴンの発達で今は擬似三次元だと?!、ヒロインがわずか8色で256個のドットで表現されていた時代の先人たちは、そこに愛と萌えを見出してより高い次元へ想いを昇華させてきたのだ!!
全て二次元への逃避ではない、現実の女性を愛するがゆえの愛の昇華!!

(中略)

でもな、俺たちは萌えたんだよ、あの16×16のドットの向こうに美少女の姿を見たんだ!!…そう、俺たち二次元戦士はドットやポリゴンの壁の向こうの真実を探り、真の姿を見ることを探る求道者だったのだ!!

(皆殺し編より一部抜粋。本当はもっと長い


あれは一体どこまでネタでどこまで本気なのか、というのも謎の一つかもしれない。そう言えば入江監督の固有結界「メイドインヘブン」はまだ発動してないか。見たいような見たくないような、発動したらそれだけでシナリオ1本分使ってしまいそうで怖いけど。

  • ひぐらしのなく頃にwiki(激しくネタバレにつき注意!)
  • 雛見沢村観光案内 ひぐらしのなく頃に検索

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